アイスランドクローナの経済

国家経済
全体のGDPは少ないが、国民一人当たりでは世界でもトップレベル(2006年時点で世界5位)に位置する。さらに国際競争力も高く、世界4位、ヨーロッパ1位となっており、小国ながら特筆すべき経済力を持っている。産業としては、金融部門の伸びが著しく、金融、不動産がGDPにしめる割合は、26%に達している。一方、従来の主力産業であった漁業は、GDPに占める割合は6%となっている(2006年時点)。そのため、アイスランド政府は投資家の関心に対し注意を払っており、例えばサブプライム問題で世界中で金融不安が囁かれた時も、不安を払拭すべくエコノミストによる自国金融機関の安全性に関するレポートを出すなど対策を行っている。政府の財務体質は良好で、1998年以降は黒字となっている。今後も外国からの借金の返済、インフレーション抑制、農業や漁業に関する法整備、経済の多様化、国家事業の民営化などを続けるとしている。失業率は低く、2005年は2.6%となっている。

資源
漁獲資源が豊富で、漁業が古くから盛ん。それ以外の天然資源は乏しく、塩が唯一産出する鉱物資源である。森林資源は、かつてはカバ林が存在したが、開拓の時代に燃料資源として使い尽くされた。現在、国土に占める森林面積はわずか0.3%に過ぎず、矮小なポプラやトネリコが残るのみである。かつての自然を復活させようと、懸命な植林活動が各地で行われている。

漁業
漁業が雇用の8%をまかなっている。漁獲量は多いが、近年はタラなどの漁獲量が地球温暖化の影響と思われる理由で減少している。そのため市場に出回る魚の価格は上昇を続けており、国民が魚を口にする機会は昔に比べると減っている。漁業資源の統制を失うことへの懸念から、EUへの加盟を拒否し続けている。捕鯨国である。

レイキャヴィーク郊外にある地熱発電所
エネルギー
国内の電力は、ほぼ全てが水力発電と地熱発電によって発電されている。家中の電力やシャワーを温めるエネルギーを全て地熱発電でまかなったり、地熱発電所の温排水をパイプラインで引き込んでそのままお湯として利用出来る家や施設もある。また、政治でも述べたとおりバスや空港で水素燃料電池の導入実験を行うなど、新エネルギー導入に積極的な施策を打ち出している。

製造業
近年、工業の多様化に努め、ソフトウェア産業やバイオテクノロジー(医薬品の輸出が盛ん)の他、豊富な電力を利用したアルミニウム精錬産業が盛んである。さらに天然資源の加工品としてコンクリートがあり、非常に高価な輸入木材に代わって殆どの建築に利用されている。

サービス業
金融サービスなどが盛んになってきている。観光も拡大し続けており、エコツーリズム、ホエールウオッチングなどが流行している。2003年には日本からチャーターでの直行便が就航され、年間日本人観光客数は就航前の約3倍となった。

貿易
主な貿易相手国は、輸出…イギリス、ドイツ、オランダ、アメリカ
輸入…ドイツ、アメリカ、スウェーデン、デンマークとなっている主な輸出品目には、金額ベースで6割以上を占める魚と魚の加工品、ついで2割を占めるアルミニウム及び同製品である。金額ベースでは2〜3%を占めるに過ぎないがケイ素鋼などの原料となるケイ素鉄 (FeSi)は特徴的である。ウール製品も評判が高い。主な輸入品目は、自動車など。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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